駅の無人化について、皆さんは、どう思われますか? 京王線多摩動公園駅について地元説明会に参加

市民こそが主人公
あなたを守る社会をつくる
日野市議会議員の【奥野 りん子】です。

駅の無人化について、皆さんは、どう思われますか?
「田舎ではとっくに無人化されているよ」という声もありますが、低下したレベルの方に現実を合わせる道を選ぶと、いずれは、自分の権利の低下を招くだけです。
既に無人化されて困っている京王沿線の視覚障害の方と一緒に、日野市の地元説明会に臨んだのですが、無人化した際の窓口の通信設備について説明し、設備の使い方を体験させた上で、質疑を受け付けて、それでお終い!でした。
京王交渉の場では、無人化の矛盾をガンガン指摘させて頂きましたが、
市民説明会の方は、市議が前面に出て抗議すると、政争に巻き込まれまいと引いてしまう方がおられるので、
代わりに発言してもらえそうな方に、事前にご連絡して、参加してもらっていたのですが、
「ここまで進んでしまったら、もう、無理でしょ。」と呆れて、帰られてしまう方もおられました。
また、視覚、聴覚、車椅子の方が、無人化対応の通信機器を体験した上で、ご自分に合わせた改善点を述べられましたが、「無人化は危険なので、困ります。」と発言して良いものか、状況が掴めずにいる感じでした。
日本人の悪しき協調性が重しとなって、社会に遠慮して生きる事を、障がい者に選択させてしまう事を実感。
京王電鉄は、無人化の理由を、将来の人口減少社会に備えたシフトチェンジだと説明しています。
「運転手を募集しても、なかなか集まらないため、人員不足を解消するための苦肉の策なのだ」と言っているわけですが、
京王電鉄の内部では、リストラが強行されており、無人化されると、車椅子対応の梯子を設置したり案内したりする係員さえいなくなるので、何もかも、運転手1人でやらなくてはならなくなるそうです。
運転手の過剰業務は、安全運転に繋がるのでしょうか?
いや、いずれ、無人運転になるのだから関係無い?
九州でも、無人化駅で、視覚障がい者の死亡事故が起きたばかりです。人命に関わる分野でのコスト削減は、公共交通機関である以上、許されません。
立憲民主党からは、森沢美和子市議と大河原雅子参議院議員が参加し、車椅子の大河原さんを森澤さんが介助する形で、無人改札の通信機器を体験しました。
終了後に、「立憲はこの問題をどう考えているの?」と、森澤市議に聞いてみたのですが、「企業には企業の都合があるので、折り合いをつけながら進む事が大事だと思う」との事。
立憲は、大切な共闘相手なので、その意見も尊重したいと思います。
共産党の方は、京王線沿線の議員で京王交渉済みとの事ですが、後は、地元で反対運動を起こせるかどうか。
しかし、共産党にしても、結局、マイノリティーの立場に立って、あれもこれも組織的に引き受けてくれるのは共産党しかないので、党員が高齢化によって疲弊していて、動きも鈍くなっています。
振り返ってみれば、市民の政党お任せ体質、そして、政党の抱え込み体質が、真の市民運動の発展を阻害してきたように思います。
自分にも責任があると、反省しきりです。
反対運動が起きれば、日野市では延期となるかもしれないわけですから、障がい者団体として、市議会として京王に対する意見書の提出を求める請願が出せないものか、画策中です。