「ハンセン病問題から人権を考える」という公民館の企画に参加しました。

市民こそが主人公
あなたを守る社会をつくる
日野市議会議員の【奥野 りん子】です。

今日は、「ハンセン病問題から人権を考える」という公民館の企画に参加しました。
ハンセン病のついての企画に参加
2000年に、人権教育啓発法が制定されているそうですが、恥ずかしい事に、全く、知りませんでした。
ハンセン病以外の課題=部落、外国人、男女、障がい者・・等々、については、80%以上の小、中、高で、教えられていますが、ハンセン病の授業に関しては、たったの4%だそうです。
親族に代わって、ハンセン病国賠訴訟の原告となった30代の男性が、身内に患者がいると知った妻の親族から圧力を受け、離婚となったとの事。
これもひとえに、理解が進まない事が原因ですね。
写真にもあるように、561名の原告団のうち、実名公表は たったの4人だそうです。
何しろ、国賠訴訟の判決が出たのは2019年で、つい最近の事だというのに、人権教育が進まないために、ハンセン病問題は過去の事として、忘れ去られてしまいかねません。
2019年に作成された樹木希林主演の「あん」という映画がありますが、東村山の全生園の入所者をモデルにしています。
そして、餡この作り手が全生園の人間だと知られた途端、馴染みの客が減ってしまうという内容に、全生園の地元市である東村山市は、ショックを受けたようです。
「我が街は子どもたちを、全生園の皆さんを差別するような人間には育てません!」という人権意識に基づき、小学生に「あん」を 鑑賞させているそうです。
沖縄にも、名護市に、愛楽園というハンセン病隔離施設がありますが、うちの母は、辺野古高校に在学中に、コーラスの慰問で 愛楽園に行っています。
出入りの際に消毒することもなく、水の入った洗面器に両手を浸しただけでOKだったそうです。ハンセン病菌は水に弱く、感染力がとても弱いと教えられたそう。
1953年頃の事ですが、ハンセン病の特効薬が開発されたのが1948年ですから、その頃には、人には移らないとわかっていて隔離されていた事になります。
残酷極まりないですね。
今日の公民館企画を立案したのは、日野市の市民グループです。
今日は、ハンセン病問題の学習を通じて、「差別の恐ろしさ」や「人間の尊敬」「被害体験」を学べました。
次は、患者たちの「抵抗の歴史」を学べる第二段の企画を期待しています。